ショパン音楽大学2011夏期ピアノセミナー報告

真夏だったワルシャワ。ワジェンキ公園のコンサートは毎週日曜日開催された。

 ショパンの母校でもある、ポーランドで歴史ある最大規模の伝統校、ショパン音楽大学で、毎年開催される日本人の為のピアノマスターコースが、8月20日〜9月2日まで開催された。個人レッスン5回、全レッスンが聴講でき、また、ショパンコンクールの審査委員長でもある、アンジェイ・ヤシンスキ教授の公開レクチャー『ショパンの演奏法』も行われた。全レッスンには日本語通訳がついて、練習室も確保、朝8:00から20:00まで練習できた。ショパンのゆかりの地を探索し、ポーランドの風を満喫し、日本では習得できない貴重なセミナーを堪能した。

ショパン音楽大学内ショパン像前で。

担当教授(ショパン音楽大学):カジミエシ・ギエルジョド教授、マリア・シュライバル教授、イエジェイ・ロマニウク教授、ブロニスワヴァ・カヴァラ教授、リデイア・コズベック教授、

『ワルシャワに滞在してレッスン受講する意義:受講生アンケートより』

(音大生19歳)ポーランド人が大切にするものは、確実に日本人と異なる部分と、同じ部分があると感じました。それはやはり男女の違いもあると思いますが、ポーランド人はとても心を大切にしていました。とても自然なことなので日本でのレッスンや演奏家はそれを忘れがちです。私にとって、ヤシンスキ先生の講座は一生心に残ると思います。同じだと感じた部分に関しては、拍感やリズム等の正確さです。  拍感とリズムの事を厳しく言われたレッスンのあと、何となく聴いたゲルバーのべートヴェンピアノソナタ5番2楽章にとても感化され、納得し、私にとって今まであまり重要ではなかった拍感や正しいリズムの立ち位置がガラリと変わりました。

(ピアノ講師20代)素晴らしい先生方によるレッスンの受講はもちろんの事、ポーランドの空気を吸えたことがまず成果でした。ショパンの育った土地で、ショパンの話した言語の中で、ショパンゆかりの街並の中でレッスンを受けると言うことは、全ての時間がレッスンのように感じました。  私はやはり日本は落ち着くなアと感じるように、先生方自身がリラックスされた状態で指導いただけるのは日本で受けるレッスンとの大きな違いだと思います。ポーランドの日常の中に自分が入って行く、と言うことは実際に足を運ばなければできなことで、『百聞は一見にしかず』とはまさにこのことかと実感しました。そこで受講できたからこそ、先生の御指導の一言一言にポーランドと言う国や祖国を愛したショパンの姿を感じることが出来たのだと思います。

(ピアノ講師50代)緑に囲まれた練習室で気持ちよく練習できるのはポーランドならでは、日本ではこんなふうに練習できないです。私達が勉強しているピアノはもともとヨーロッパのものなので、現地にいて直に触れることは絶対に必要です。日本にもいい先生はたくさんいらっしゃって、細かな難しいことも今は学ぶことが出来ます。ただ、現地にいて、言葉も生活環境も何もかも違う中に身を置いて、そこに立ち向かう勇気、努力、行動力が大切だと思います。

ヤシンスキ教授の奥深いショパンの解釈が熱弁される。

『ワルシャワに滞在してレッスン受講する意義:受講生アンケートより』

(大学院生23歳) ポーランドに入るとショパンの音楽が自然に聴くことが出来、そして弾けることができると思いました。ワルシャワの町と自然に中にショパンの音楽が自然に溶け込んでいるからです。日本のレッスンでは、細かいところを教える感じですが、ワルシャワでは音楽に対してどう向き合うかと言うことを教えてくれました。

(高校生17歳)  私は今回のセミナーに、ショパンを学びに行くのを目的として参加しました。ショパンの生地であるポーランドでのレッスンは、まず日本にいる時のモチベーションの高さが違いました。ショパンの母校でピアノを弾いていると言うことだけで少し近ずけた気がして、練習するのが楽しくてしかたありませんでした。レッスンの違いには、日本の先生はすぐに感情的に音楽の表現を押しつけてくることがあるのに対して、ポーランドの先生は常に穏やかで、表現を強制するようなことは全くありませんでした。

(ピアノ講師30代)   環境の違いは大きいと感じました。町の雰囲気、人々の音楽に対する価値観、言葉、空気、時の流れ、全てが日本とは違います。日本での生活の中では感じることのできない感覚だと思います。そのような環境の中でピアノに接する時間は非常に刺激的でした。歴史と伝統をポーランドと言う土地と、ポーランドの教授から十分に感じ取ることが出来ました。

エレガントなシュライバル教授と

シュライバル教授受講生アンケートより』

(音大生)人間的にとても素敵な方というのが最初の印象でした。レッスンではいつも厳しく細かく温かく指導してくださり、今後音楽を勉強して行く上で、大切なことを改めて勉強させていただき、私にとって本当に大きな意味を持つ時間となりました。最初から最後まで温かく接してくださリ、先生の素敵な人間性に触れられてとても嬉しかったです。また演奏を聴いていただける機会までに成長したいと思います。

(演奏家)シュライバル先生のレッスンはとてもパワフルで、心から私のためを思って一生懸命指導して下さっている感じがしました。細かく指導してくださいますが、私の音楽性も大切にしてくださいました。先生の演奏するピアノ、音楽性は勿論好きですが、人間性も大好きです。

カヴァラ教授の熱のこもったレッスン。

『カヴァラ教授受講生のアンケートより』

(ピアノ講師) 厳しく丁寧におしえていただきました。通訳の方の言葉しか聴くことは出来ませんでしたが、とても分かりやすく理解することができました。初日、あまりに細かく指導されたため、自分の中で訳の分からないうちのめされた感じに包まれてどうしようか、、とあぜんとしたりしてましたが、「練習して言われたことを全て直そう」と切り替え、後日のレッスンも必死について行った感じでした。修了コンサート前には、いい方向へもっていってくださったので、それも感動でした。

(音楽大学院生)とても勉強になりました。カヴァラ先生は優しい先生でしたが、音楽にたいしては常に真剣で厳しい方でした。また、自分が習った先生以外のレッスンを聴講できるのは、とても良い勉強になりました。細かいところについておっしゃることは違っても全体的に(音楽に対しての価値観等)は、全員の教授の方々は共通していることをおっしゃっていたなと思いました。

ショパンを愛するコズベック教授と。

『コズベック教授受講生からのアンケート』

(ピアノ講師20代) とてもエネルギッシュなレッスンでした。 基本的なことから丁寧に教えてください、これから勉強する上で参考になることばかりでした。楽譜の読み方から始まり、ピアノの構造や演奏者としての意識を高く持つこと等熱意を持って御指導下さいました。コズベック先生自ら演奏してくださった時、力強さと気品が伝わってきてポーランド人としての誇りを感じたことが印象的でした。 

(高校生)コズベック先生のレッスンを聴講しました。私のレッスンとは全く違う方法で行っていたので、びっくりしました。ショパン音楽大学のそれぞれのレッスン聴講に出席できて感動しました。開校式や最後のパーテイも日本にはなかなかできない良い経験をしたなと思いました。

修了コンサート出場者が発表された。

コンサートホールステージで、修了式で受講生を労うギエルジョド教授(左)

『ギエルジョド教授受講生からのアンケート』

(高校生)ギエルジョド教授のレッスン、とても勉強になりました。私は同じ曲を5回の中3回見てもらったのですが、回を重ねて行くごとに演奏が変わっていくのが、自分でも実感しました。ギエルジョド先生はレッスン前に日本で起きた震災の事を1番初めに心配してくださってなんだか嬉しかったです。良い先生でした。将来の事について話したときも、とても真剣に聞いていただきました。

(ピアノ講師30代)  落ち着いた雰囲気で、心地よい環境の中でのレッスンでした。御指導いただいた内容についてもよく理解でき、また、楽曲を理解すr為のヒントやアドバイスをたくさんいただきました。毎回、非常に充実した時間となりました。

修了コンサート後、地元のショパン愛好家にサインを求められる演奏者。

修了パーテイで、ロマニウク教授を囲んで受講生。

『ロマニウク教授受講生のアンケートより』

(ピアノ講師)音の出し方、脱力の仕方等を丁寧に教えていただき、さらに先生に弾いていただくとより分かりやすくとても勉強になりました。いままで弾きにくかったところも楽に弾けるようになり、音の出し方に対する意識が変わりました。また、ショパン演奏の神髄にも触れることが出来たように思います。ロマニウク先生に教えていただけて本当に良かったです。

(高校生)5回のレッスンは、あっという間でした。楽な音の出し方と言うものを教えていただき、5回のレッスンがとても充実したレッスンでした

クラクフへの旅、セミナーへの受実感に晴れ晴れと思いっきり楽しみました!

『ワルシャワ滞在について、受講生アンケートより』

(ピアノ講師)もっと居たい!という町でした。見どころがたくさんあり、いくら時間が会っても足りないくらいです。教会に立ち寄ったり、旧市街や公園を散歩したり、ポーランドに住む人々と同じような日常の生活リズムの中で自分も生活できたことは、色んな意味で大きいと思います。滞在するには何も問題なく、毎日楽しく過すことが出来ました。

(演奏家) ワルシャワにはいつでも音楽がそばにあって、ヨーロッパにいるんだなと言う実感が沸きました。とても居心地が良くて大好きです!

(高校生) ジェカンカ(学生寮)の生活は不便なことはなく、慣れてきた後半は特に楽しかったです。他の皆さんとも、話を色々することが出来たりして、あっと言う間の2週間でした。充実していました。ジェカンカの近くにはカントル(両替所)やスーパーもあって、旧市街がすぐそばで、快適でした。

ショパン音楽大学2012春期ピアノセミナー 受講生、聴講生受付中!

お問い合わせ ポーランド市民交流友の会 事務局 影山美恵子  tel:053 522 0692 / Fax: 053 523 1297

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