ショパン音楽大学夏期ピアノセミナー2010報告

開催期間2010:8/20-9/2 会場:ショパン音楽大学、ポーランドワルシャワ市

担当教授:カジミエシ ギエルジョド教授、マリアシュライヴェル教授、イェジェイ・ロマニウク教授、リデイア・コズベック教授

セミナーの概要 1、レッスンは全て担当教授による個人レッスン。レッスンには必ず日本語通訳者(ピアノ演奏者、もしくは教授門下生)つき。レッスン回数は、1回60分の個人レッスンを5回)。練習室は、各個室が提供されます。8:00〜18:00迄自由に練習。(土日も可)

2、レッスン受講生の修了コンサート:ショパン音楽大学コンサートホールで担当教授の推薦の優秀受講生による修了コンサート。レッスン受講生全員にはアカデミー学院発行認定『修了証書』が授与。

3、ショパン音楽大学ジェカンカに宿泊、日本から事務局が同行しサポート。

修了式と修了コンサート前に大学エントレンスのショパン像前

 毎年8月にワルシャワ市ショパン音楽大学で、日本人ピアノ演奏家、ピアノ教師、学生、そしてショパン愛好家による、ピアノマスターコースが開催されて、すでに13年目となる。ショパンに精通する教授陣の個人レッスン5回(各1時間)、全てが聴講できる、充実したマスターコースである。セミナー出身者には、山本貴志さん、根津理恵子さん、佐藤卓志さん、2010ジュネーブ国際コンクールで優勝した、萩原麻未さんもその一人だ。そしてセミナー受講後の留学生も後を絶たない。セミナー受講生には、受験に必要なDVDなどの審査が免除される。

レッスンの合間に、ワルシャワショパンゆかりの地を訪れる、ショパンの記念碑で溢れている

 『受講生による、アンケートから2010夏期セミナーの報告』

シュライバル先の熱意溢れるレッスン

(レッスンについて) シュライバル先生のレッスンを受けましたが、1音1音細かく御指導があり、とても密度の濃いレッスンでした。過去の受講生のコメントにもありましたが、ペダリングも厳しくチェックがはいりました。教授の要求していらっしゃることは、よく理解できるし、こういう弾き方もあるのか!と目からウロコの落ちることもありました。(ピアノ教師)

ギエルジョド教授のきめ細やかなレッスン、最後の日は感動で涙する受講生も。

ギエルジョド教授のレッスン:丁寧で決め細やかなレッスン。リズムは拍感の大切さ、しっかりした指と手首の使い方、身体の使い方、メロデイの読み方やアーテイキュレーション、ルパートの仕方、ペダリングetc。 視点も多岐に及んでいて、5回のレッスンのなかでも非常に沢山のことが得られました。何よりも、日々どのような練習をしたら良いかを具体的に提示してくださり、セミナー終了後もそのアドバイスを糧として上達していけると思いました。非常に内容の濃いレッスンでした。(演奏者

ロマニウク教授のレッスンの毎年リピーターが多い。ポーランド人学生にも人気が高い先生。

ロマニウク教授との5回のレッスンは長いようで短く感じました。その中で先生は演奏全般に通じる楽な弾き方というのを熱心に教授してくださったので、とてもためになるレッスンでした。また、このセミナーは練習室がきちんと確保されているので、聴講をした後、直ぐに練習することが出来て、長い期間ですが、とても充実して1日1日を過ごせました。(音大生)

ショパン音楽大学コンサートホールで、修了式と修了コンサートが開催された。沢山の地元のクラシックファンも鑑賞に来ていただいた。

(ポーランドの滞在から)ショパンの曲を受講したので、ショパンが話した言語で、ポーランド特有のリズムを身に付けていらっしゃる先生の指導を受けるのは、とても意味が深いと思います。もし、先生が来日されて、レッスンを受けた場合、先生の熱意は変わらなくても、どこか自国ではないという不自然さがあると思います。受講する立場からも言えることで、ポーランド体感できるリズム感とか雰囲気、なによりも習得したい!と思う意識が違うと思うので、ワルシャワ滞在の受講はとても有意義なものでした。(ピアノ教師)

コズベック先生のレッスンを受けに毎年参加するリピータもいます。ショパンの神髄を伝える偉人。

ポーランドの先生のレッスンを受講して、ショパンに限らず作曲家の育った環境、文科を理解することは、とても大切なことなのだと強く感じました。(音大生)

大好きなショパンの祖国ポーランドを訪れて、ショパンの生活していたワルシャワに滞在することが出来て、とても幸せでした。寮から学校へ通う道には、聖十字架教会やヴィジトキ宮殿などショパンゆかりの場所が点在していて、毎日幸せを感じながら歩いていました。ショパンに会えるような気がして心臓のある聖十字架教会へは、一人で何度か行き、ショパンに話しかけたりしちゃいました。ワルシャワの街は本当に美しく、街並は歴史や文化の深さを感じさせます。ポーランドの歴史を思うと、今の平和に感慨深いものがあります。(ピアノ教師)

修了式後のお別れパーテイで。先生を囲んでアドバイスをいただく。

(ポーランドへ渡航して受講する意義)伝統ある文科を持つ国で、その音楽を学ぶと言うことは、決して日本で生えられないインスピレーションを与えてくれると感じました。 建物や街並から受ける印象、生活習慣や言葉、舞曲やそのリズムも伝統に根ざしていることが全てから伝わってきて、その雰囲気、格式はその地で数百年の時を経て伝わってくるものであり、その地でしか味わえないものです。得にリズムやアクセント、アーテイキュレーションに大きな影響を与えます。言葉では説明できないものだと思います。(演奏家)

滞在の学生寮の隣は大統領官邸。専用機墜落事故の追悼が。『カチンの森」事件についても考える。

ポーランド人の気高い精神(自由と品格)愛国心、熱い思いなど、教授方を通して感じました。ショパンの音楽を表現するのに、本当は一番大切なものだと思いました。自分にかけているところを磨いていいきたいです。他者に対する思いやりなど、セミナーを通していろいろな側面からそれがピアノに反映されているなあと思いました。文化の本質的な違いがあるので、ポーランドで学ぶ意義は大いにあります。(ピアノ講師)

本場の空気を吸って、雰囲気を満喫しながらの生活、自然とピアノを弾くのが今まで以上に楽しくなりました。日本で聞いて説明を受けるより、自分の目で、しっかり見て学んだ方が、吸収も早く、成果も大きいと思いました。(高校生)

ショパンの生まれた街、ポーランドの空気を感じながら受けるレッスンは、日本では味わえないインスピレーションを与えてくれました。(音大生)

ショパンゆかりのヴィジトキ宮殿に感動する。寮から大学への途中にある。

ショパンの場合、ポーランドに居てポーランド語に囲まれた環境にいること、歴史そのままの街を歩くこと、統べてが大切だと思います。ある先生が私に『ポーランドに行かずに、ショパンを語るな、弾くなでしょ?』とおっしゃいましたが(日本人で審査員などされていた方です)、誰にでも言えることではありませんが、その通りだと思います。(ピアノ教師)  

以上:受講生アンケートから。

2010年は、ショパン生誕200周年という記念の年。受講生は、ショパンフェステイバルやショパンに関するコンサートなどのショパンイベン盛り沢山の夏をワルシャワで満喫しました。

本セミナーでは、毎回リピーターが参加してくれます。とても嬉しいことです。ショパンの虜が、ポーランド滞在の虜になったのでしょうか?

再会に感激しているのは私だけでなく、ショパン大学の教授や事務局、寮のスタッフまでが満面の笑みで再会を喜んでいただいております。また、門下生とその先生がセミナーで顔合わせ、、と言うこともあります。すでに熟練を重ねた教師が自己開発と発見に、学生と同じ立場でレッスンを受講し感動する、、本当に素晴らしいことです。

今回もヤシンスキ教授の公開レクチャーが行われました。教授の言葉一つ一つに感銘し、感動の涙する受講生も見かけます。2010年のヤシンスキ教授にとっては、ショパンコンクール審査委員長としての責任と重圧、、、私達には測り知れない御苦労と思います。お疲れ様でした。

レクチャー『ショパンの演奏法』後、ヤシンスキ教授にサインを求める受講生。

2011年夏期ピアノセミナーは、8月20日=9月2日に開催される。参加御希望者を受け付けています。

セミナー問い/記録: ポーランド市民交流友の会 事務局 影山美恵子  tel:053 522 0692 / Fax: 053 523 1297

参照: 2009ショパン大学夏期セミナー報告09/9

参照:2008ショパンアカデミー学院夏期ピアノセミナー報告08/10

参考:07ショパンアカデミー学院夏期ピアノセミナー報告(07/10)

参考:2005夏期ピアノセミナー報告(2005.12)

参考: 2004 ショパンアカデミー学院夏期ピアノセミナー報告(2004/12)

参考:ショパンアカデミー学院`03夏期ピアノセミナー報告(2003/12)

参考:2002ショパンアカデミー学院ピアノ夏期セミ報告(2002/9月)

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