2009ショパン音楽大学夏期セミナー報告

開催期間:2009年8月20日〜9月02日

開催会場:ショパン音楽大学ショパンアカデミー学院を改めワルシャワ市

担当教授:レギナ・スメンジャンカ教授、カジミエシ・ギエルジョド教授、マリア・シュライヴェル教授 ブロニスワヴァ・カバラ教授、イェジェイ・ロマニウク教授、リデイア・コズベック教授

5回(各60分)の個人レッスン/日本語通訳付き、全公開レッスン

ヤシンスキ教授と受講生

 来年ショパンコンクールとショパン生誕200年の記念講演として、アンジェイ・ヤシンスキ教授(ショパンコンクール審査委員長)による『ショパンの演奏法』公開レクチャーが実現した。教授はたくさんの演奏を交えて、ショパンの作品の一つ一つを分析された。また、ショパンコンクールで求めるピアニストについて、なぜマズルカ賞があるのか、愛弟子であるツイメルマンのこと、『音楽は人間、人生である』と、ヤシンスキ教授の解釈を説かれた。

受講生からのアンケートより:

ポーランドに滞在してポーランドの教授からレッスンを受講する上での意義:

『ポーランドに限らず、音楽に関わる人間が、その音楽の源流である国に行くことは大きな意味を持つことを誰もが認めると思います。 まずその音楽の言語の拍感、リズム感、抑揚など全てが、音楽とシンクロします。これは、日本の先生方の技術能力がどんなに高くなったとしても望めません。また、空気、建物の乾燥度の違いによる音楽覚は、日本では経験できない環境です。何よりも、ワルシャワのショパン音楽大学の教授陣のレベルの高さは格別ですし、日本では経験できない環境の中で、その先生方から教えを受けられるのは、音楽能力の全てに作用すると思います。』(ピアノ講師、40代)

宿泊先のジェカンカから徒歩で大学まで。後ろ左にショパン聖十字架教会が、右はワルシャワ大学がある。

『拍子感やダンスのリズム、センスなど、その環境で育ったポーランド人にしかないものがあるんだなと感じました。また、そこに実際自分が生活して感じることは、言葉では表現できないくらいの大きな価値があり、そして全てを吸収できてしまいそうな可能性を感じました。』(音大生)

修了式前に、正装して大学エントランスのショパン像前で

『ポーランドでポーランド語の世界でレッスンを受けるのと、同じ教授が来日されて、自分が日本の日常の中に居て受講したり聴講したりするのでは、全く違います。私には音楽の様にしか響かないポーランド語ですが、その美しい響き、リズム、流れを聴いて、感じているからこそ、ショパンの音楽が生き生きと聴こえて、教授方のおっしゃる意味が実感として、理解されるように感じました。』(ピアノ講師、50代)

『ショパンの国であること、ショパンの国で文化を吸収しながら弾いている先生のレッスンに出会ったことは、日本では体験できなことです。日本にも優秀な指導者がいますが、そういう方のレッスンとは違うと思いました。』(音大生)

カヴァラ教授レッスン(決め細やかの指導でした。受講生より)

『教授により教え方は様々だと思いますが、日本で学ぶの楽譜の見方以外に、曲を解釈し、レッスンしてもらえることが良かったです。楽譜に書いていないことも筋を通してレッスンしてもらえる、つまり曲の「全体像も整う」ということが良いです。また、ポーランド語の中で過ごす毎日、語学からも音楽を感じ取れる点で、ポーランドに来た意味があると思います。』(ピアノ演奏者、20代)

ゲルジョド教授レッスン(素晴らしい先生に巡り会えました。ずうと心の奥で持っていた疑問も、先生のレッスンで解決して、新たなパワーをもらった気がします。受講生より)

『音楽のようなポーランド語を聞きながら、街の景色や芸術的な建物を見ながら通う大学までの道のり、まずレッスンを受ける前の気持ちが違っていました。ピアノの歴史の違い、ショパンを身近に感じて、生活の一部として大切に思うポーランドの皆さんの熱い想い、ひしひしと感じました。根本的な音楽性が日本とは大きく違っていた様に感じました。』(ピアノ講師、50代)

お元気にレッスンをされる、スメンジャンカ教授、右後からロマニウク教授、ノウゲバエル事務局、弊会長ヤブオンスキ教授(ワルシャワ工科大学)

(スメンジャンカ教授のレッスンはとても充実したもので、1曲1曲勉強になりました。更に自分での取り組みに生かしたいと思えました。教授はとても綿密にショパンへのこだわりをもった内容のレッスンで、テンポもよく、5回のレッスンがあっという間でした。受講生より)

(ロマニウク先生の熱のこもったレッスンは回を重ねるごとに、自分が成長して行くのが分かって、本当に楽しかったです。弾いている横で歌ったり、体を修正したりしてくださるので、私にとっては、とても分かりやすかったです。この先生にもっと多くの事を学びたいと、心から思いました。受講生より)

シュライバル教授とまるで家族写真のようなアットホーム、修了式後のお別れ会で。

(エネルギッシュで、パワフルなショパンの解釈。日本で持っていたショパンのイメージがかわりました。マズルカのレッスンが特に印象的で勉強になりました。聴講生より)

きれいに改装された大学の中庭で休憩タイム(才能ある若い方々に混じって行くことに抵抗を感じましたが、思いきって参加して良かったです。20代の同室の方には特に仲良くしていただいて、年の差を忘れたほどでした。また皆さんと一緒に参加したいです。50代受講生より)

クラクフ/アウシュヴィッツへの旅、レッスンも無事修了し、クラクフ駅前で買い物、観光と元気一杯。みんな仲良しになりました。

(今回、聴講というポジションで娘と同行致しました。二人共、ショパンが大好きで、ポーランドという国も大好きで、夢がかないました。大学の練習室の窓越しに、風にゆれる木の葉の葉音に耳を傾けながら娘の練習に付き合った時間、レッスンの聴講、大変有意義でした。今後、娘と同じテーマで語り合ったり、コンサートを聴きに行った折に、私の楽しみ、喜びを倍加させてくれることでしょう。聴講生より)

日程

8/20 成田出発ーワルシャワ到着、バスで寮へ

8/21  オープニングセレモニー /レッスン開始(レッスンスケジュールに沿って)

8/23 ショパン生家の旅

8/24 コンサート鑑賞(ショパンとショパンのヨーロッパ祭)

8/25 ショパンゆかりの地を探索

8/27 ヤシンスキー公開レクチャー『ショパンの演奏法』

8/29 修了式、修了コンサート、お別れ会

8/30 終日フリー

8/31 アウシュビッツ/クラクフへの旅

9/1 帰国 9/2成田着、解散

主催:ポーランド市民交流友の会、ショパン音楽大学   

後援:駐日ポーランド共和国大使館  日本ショパン協会 (株)ショパン 全日本ピアノ指導者協会

報告:ポーランド市民交流友の会 事務局 影山美恵子

☆ショパン音楽大学春期ピアノセミナー受講生/聴講生募集!

期間:2010/1月28日-2月8日

問合せ)影山 TEL: 053 522 0692/ e-mail [春期セミナー」とタイトルを付けて送信下さい。: mieko@orange.ne.jp

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