2008ショパンアカデミー学院夏期セミナー報告

開催期間:2008年8月14日〜8月25日

開催会場:ショパンアカデミー学院(9月よりショパン音楽大学に改名)ワルシャワ市

担当教授:レギナ・スメンジャンカ教授、カジミエシ ギエルジョド教授マリアシュライヴェル教授 ブロニスワヴァ・カバラ教授、リデイア・コズベック教授

 ショパンの母校で、個人レッスン5回(日本語通訳付き)、全レッスンの聴講、そして、今回は、ショパンコンクール審査委員長のアンジェイ・ヤシンスキ教授のレクチャーが開催されました。個人練習室で遅くまで練習ができ、レッスンと練習、そして聴講。ショパンに明け暮れるピアノ三昧の毎日。高校生からピアノ講師まで幅広く参加して頂き、同じショパンを愛する目的から、初対面なのにまるで親友のような仲間同志のように親睦を深め、充実した集中セミナーとなりました。 感動したショパン生家への旅行、ワジェンキ公園のコンサート、「ショパンとショパンのヨーロッパ」祭典で開催されたワルシャワフィルハーモニーホールのコンサート鑑賞。中谷剛さんの御案内でアウシュビツへ、そしてクラクフへの旅行。盛り沢山に楽しみました。

スメンジャンカ教授(左)(修了コンサート会場で)シュライベル教授(中)コズベック教授(右)

以下受講生のアンケートでセミナーの御報告をします。

『ヤシンスキ教授公開レクチャー』

(音大学院生)ショパンの奏法についてのお話がとても興味深く、特に「ショパンのモーツアルトの影響についてでした。帰国後、モーツアルト的な面を意識してピアノを弾く事にょり、ショパンの作品が弾きやすくなった事には、自分自身驚きました。エチュードの練習法や、ヤシンスキ教授教えてくだっさった、スケールの方法は、最近練習することにとても役立つものであり、またポーランドでの楽しい思い出を感じさせてくれます。


(ピアノ講師)大変貴重な時間でした。とてもユニークなお人柄で、人を惹き付ける話術、2時間があっという間でした。お話一つ一つが基本的なことを改めて原点に戻って考えさせられる内容でした。『ショパンを演奏する時は、心を開いて!」と言う言葉がずうっと頭に残っています。たくさんの重要なヒントをいただいた授業だったと思います。(演奏家)以前から疑問だったショパンの解釈について、思いきって質問してみたのですが、時間も迫っている中、とても丁寧にお答え頂き、質問できてよかったです。ヤシンスキ教授はピアノ以外にも趣味を色々お持ちなっていて、人間的に温かいとても豊かな方だと言う印象を強く受けました。

(シュライバル教授受講:音大学院生)とても素晴らしいレッスンでした。私は大学院の論文で「シマノスキについて」勉強しているのですが、やはり本場のポーランドと言う事で、先生から曲についてのとても詳しい説明を頂き、感激いたしました。また、通訳の方(栗原さん)がとても親切にしてくださいました。ポーランド滞在中は、日本では手に入らなかったパデレスキのソナタの楽譜を買ったり、ポーランド料理を食べたり、セミナー参加の方々との交流もとても楽しいものでした。

(シュライバル教授受講:演奏家)速度のある曲でのPedalingで、どこで Pedalを替えたら良いのか、迷うところがあったのですが、シュライバル先生はとても機密に音の濁りを判断なさるので、音の濁りの基準が分かってきた様に思いました。マズルカでは、本場ならではのリズム感や踊りの感じを曲にあてはめて考える材料を沢山学ぶ事ができました。

(コズベック教授受講:ピアノ愛好家)1回1時間は、短く感じました。レッスンでの具体的な御注意や、アドバイスは、直接言葉によって身体に入ってくるものですが、それ以上の精神的な部分を身体に感じる次元のところまで、体得ずる事ができるようになったと思います。先生は本当に精神性の高い方だと尊敬しています。また、コンサートピアニストとしての演奏を意識したレッスンをして下さい、今後への大きな指針を与えて頂いたと思います。

(ギエルジョド教授受講:ピアノ講師)今回は2回目の受講と言う事もあり、レッスンも集中して取り組め、充実感で一杯でした。先生は音楽の基本的な事から、ショパンの人間性について多く語られていました。私の足りない部分を的確に分かりやすくアドバイスしてくださるので、とても理解しやすいレッスン内容でした。

ワルシャワの滞在して

(演奏家)ちょうど滞在初日が終戦記念日だったので印象に強く残ったと言うこもあるのでしょうか、ポーランドの街を歩くと、大戦で負った傷を国民の力で修復していこうとする前向きなパワーを凄く感じました。私は、ポーランドへ行った事で、反戦への思いが強くなりました。

体調を悪くされ、しばらくセミナーを担当されなかったスメンジャンカ教授のレッスン。指導に対する信念と厳しい姿勢は健在。永遠の美しさ!そして愛情一杯のレッスンでした。コンサートリハーサル。

(ピアノ講師)とても幸運だったと思いますが、ショパンの生家、またワジェンキ公園のコンサートでギエルジョド教授の生演奏が聴けたこと、本当に感動しました。公園ではあれだけの大勢の聴衆が集まるとは思っていなかったので驚きました。ポーランドの人のショパンに対する思い入れを強く感じました。

(ピアノ講師)一口に言って、とても楽しく有意義な旅でした。私にとってポーランドは初めてでしたので、とにかくポーランドの国、人々、ショパンの人なりを感じたかったわけです。ただの観光ではなく滞在するのにはショパンアカデミーのマスタークラスはとてもいい機会でした。ところがみなさんとても熱心に練習しレッスンを受け、こちらもすっかりそのペースに巻き込まれてしまいました。レッスンはどの先生もとても興味深く聴きました。教える立場として指導、アプローチの仕方はとても参考になりました。それはヤシンスキ教授のお話にも繋がりますが。  日本に帰ってきてピアノに向っていてとても新鮮なのです。

カヴァラ教授と修了パーテイで、満喫した日々に感謝。

(音大生)一度は来たかったショパンの国に来れて、幸せでした。ワジェンキ公園のショパン像は想像以上に大きく、その像の隣のピアノリサイタルは衝撃でした。聴衆が沢山来ていて、広大な公園が満員で、私は立ち見でした。ポーランドの人はショパンの音楽がとても好きで、無料でも有料でも関係なしに聴きに来ます。文化による違いかもしれませんが、日本人のクラッシクに対する無関心さを忘れてしまいそうでした。

(演奏家)物価は着実に上昇していました。外食は何度かしましたが、できるだけ食材をスーパーで買い自炊しました。生活必需品(食料品、日用品)は驚く程は高くないので助かりました。以前のポーランドは物価が安くて、買い物がしやすいと言う認識は、もはや通用しなくなっていると感じました。楽譜(ポーランド版)なども何冊か購入しましたが、高いような気がしました。大学の食堂は激安でボリュームもあり、地元の味を満喫でき、友だちと毎日のように通いました。とても助かりました。

主催:ポーランド市民交流友の会、ショパンアカデミー学院    

後援:駐日ポーランド共和国大使館  日本ショパン協会 (株)ショパン 全日本ピアノ指導者協会

報告:ポーランド市民交流友の会 事務局 影山美恵子

★2009ショパン音楽大学春期ピアノセミナー 受講生募集中!

(2008年9月よりショパンアカデミー学院名称改め)

問合せ)影山 TEL: 053 522 0692/ e-mail [春期セミナー」とタイトルを付けて送信下さい。: mieko@orange.ne.jp

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