2017ショパン音楽大学夏期ピアノセミナー報告

開催期間 2017 8/14- 8/27: 会場 ショパン音楽大学(ポーランドワルシャワ市)

ショパン音楽大学は、ポーランドで最大規模の最も古い歴史と伝統を誇る国立音楽大学。ショパンの母校として有名ですが、パデレフスキも卒業し教鞭を執りました。

修了式記念写真・大学中庭ショパン像

今年で20年目となる実績を積むセミナー。ピアノ個人レッスン5回(各1時間:ピアノ専攻の演奏者による日本語通訳付き)と全レッスンが聴講できる、練習室も確保でき、ピアノレッスンとショパンに浸る充実した2週間だった。

宿舎ショパン音楽大学ホステル・かつてはショパンの恩師エルスナーも住んでいた

教授の推薦による選抜の修了コンサートは、ワルシャワ市のクラッシクファンも駆けつけ、喝采と万雷の拍手に幕を閉じました。

ショパン大学ホール・ステージに響く「ブラボー」の喝采に答えるファイナリスト

担当ショパン音楽大学教授:ギエルジョド教授、カバラ教授、シュライヴェル教授、ロマニウク教授、ドツキエビッチ教授

:::以下、受講生によるアンケートから:::

(写真とアンケート提供の受講生は異なります)

ギエルジョド教授:とても穏やかな先生でしたが、レッスンになると細部まで厳しく教えていただきました。先生にお持ちしたコピーの楽譜にはたくさんの注意書きが有り、中でも「英雄のポロネーズ」の中間部分では、速度記号の書き込みもあり貴重な楽譜になりました。先生の演奏も拝聴でき、素晴らしい体験になりました。(高校生)

ステージ裏で修了式の指揮を執られる、ギエルジョド教授

ロマニウク教授:ロマニウク教授に、ピアノを弾く上で土台となる身体の使い方をみっちり指導して頂きました。日本でも1度レッスンを受けた事が有りますが、今回は5日間レッスンがあったので、セミナー期間中にさらい、疑問点等再度質問する事が出来ました。また、日本では英語通訳でしたが、今回は母国語ポーランド語でのレッスンという事で、より細かいニュアンスや雰囲気を通訳を通じて感じ取れました。私が今回ポーランドで体験したかった事の一つに言語がありました。言語はリズムと密接な関係が有ると思うからです。レッスンでは全体的に拍子について指摘される事が多かったですが、先生が隣でかけて下さるポーランド語での1、2、3、のかけ声が大変心地良く、とても気に入りました。また特にマズルカに関して、先生が弾いて下さるワンフレーズがとても美しく、これが本場のリズムなんだな、、と感じました。トリル一つとっても違います。リズムの捉え方をしっかり身体で感じられ大変勉強になりました。帰国してからもリズムが決まらない時、頭の中でポーランド語を呟きながら弾いています。(ピアノ講師)

ロマニウク教授レッスン風景

ロマニウク教授:本質的な部分を指導してくれる先生と感じました。身体の基本的な使い方、音楽の拍感、脱力についても根気強く教えてくださった。日本に戻って自宅で練習してみると、随分弾きやすくなっていて驚きました。たった5時間のレッスンでここまで変わるのは凄いと思いました。これからもこの感覚を忘れずに努力しようと思います。とても人柄のいい、温かい先生でした。(音大生)

開講式で歓迎のスピーチをされる副学長(中)、壁の写真は歴代大学学長

シュライバル教授:各受講曲の細部までにじっくりと時間をかけて教えて下さいました。基本的に楽譜に着実なペダリングで、楽曲の主要なテーマと他の声部のバランスであったり、聴く側にどのような音色で弾くと良いのか、そしてそのための各パツセージにおける有効な練習法についても、たくさん御助言して下さいました。特にマズルカにおいては、レッスンを受けるまでは、譜面のみにおいてしか楽曲を見ていなかったため、たくさん疑問がありました。しかし、シュライバル先生は、マズルカの3つの特性が各曲にどのように含まれているのか、楽曲の舞踊の性格の部分においては、舞曲のリズムであったり拍子の取り方であったりを、丁寧に教えて下さいました。(音大生)

シュライバル教授レッスン風景

シュライバル教授:シュライバル先生は、どのように弾けば良いか、歌を歌って下さったり、ポロネーズを踊ってくださったり、私に分りやすく熱心に教えて下さいました。更に、修了コンサートで演奏する貴重な体験を与えて頂きとても感謝しています。ポーランドの市民の皆さんの前で演奏するという貴重な体験だったので、一番心に残りました。(中学生)

ワルシャワ大学前、ショパン家族が住んでいたアパートがある

ドツキエビッチ教授:大学を卒業して以来、個人レッスンをしていなかったので自分の演奏に自信がありませんでした。ところがレッスンが始まると、ドツキエビッチ教授は私に自信を持たせてくれ、コンクールを目標に頑張っている若い受講生のようなピアノの練習時間や曲目数、テクニックには足下にも及びませんが、年令なりの音学性を持っている事の自信を芽生えさせてくれました。(音楽愛好家)

ドツキエビッチ教授レッスン風景

ドツキエビッチ教授:教授はとても優しく、温かい雰囲気の中でレッスンさせて頂きながらもレベルの高い御指導をいただき、今後に生かす事ができました。レッスン内容がとても密で頭がパンクしそうな時もありましたが、やさしく指導して頂き、教授のお陰で楽しくレッスンを受けさせていただけたと思います。(高校生)

大学構内、セミナー開始時は改装中でした、帰国頃にはすっかりリメークされた!

ドツキエビッチ教授:音楽を楽しみ、更に上を目指している人たちと出会う事が出来て嬉しかったです。レッスンでは、演奏技術や曲についてのことだけでなく、ショパンコンクールについて、有名なピアニストについて、ショパンに人生について等のお話も聞く事が出来て知識が増えました。また、ポーランド独特のリズムや拍の取り方も教わり、今までとは少し違う視点から作品を理解する事もできました。(高校生)

ショパンコンクールコメンテーターのピアニストマレック・ブラハを囲んで座談会

カヴァラ教授:レッスンでは、先生に音楽的 ・技術的な事は勿論、舞台での振る舞い方や曲間の間の取り方まで、細かく教えていただけた。譜読みして間もない完成度の低い状態の作品を、5回のレッスンで人前で演奏できるレベルまでにあげて頂きました。(演奏家)

カヴァラ教授レッスン風景

ショパン縁の地

ショパンと彼のヨーロッパ祭典が開催。毎晩演奏会がありました。ワルシャワフィルハーモニーホールでのアムランさんのコンサートや地元演奏者の学内学内コンサート、ショパンの生家で聞いたコンサート等ポーランドならではのコンサートにたくさん行けて大満足でした。またショパンの心臓が眠る聖十字架教会でのプレイエルのピアノの音色は、何とも例えようがなく不思議で興味深いコンサート体験でした。(ピアノ講師)

世界遺産の旧市街地

ショパン縁の地

聖十字架教会は、ショパンの心臓が埋まっている場所なので、ショパンをとても近くに感じられるようで、嬉しくて何度も足を運んでしまいまいました。日本では決して目にする湖できない荘厳で神秘的な教会の佇まいは、行く度に心が浄化され、幸せな気持ちになりました。(音大生)

最終日はクラクフの旅行を楽しみました

以上アンケートより抜粋:ありがとうございました。このようなお言葉が、私達主催者の励みになります。今後とも精進いたします。

修了式・ショパン音楽大学発行修了証書の授与式

セミナー問い/記録: ポーランド市民交流友の会 事務局 影山美恵子  tel:090 3153 7568

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