浜松国際ピアノコンクール優勝者コンサート in ワルシャワ

音楽雑誌『ショパン』2月号にトップページに掲載

    

下記:中日新聞『しずおか時想』/

世界最高レベルの「ショパン国際ピアノコンクール」が開催されるポーランド・ワルシャワ市。一月十八、十九両日、そこで第四回浜松国際ピアノコンクール優勝者のウクライナ人ピアニストアレキサンダー・ガブリリュク君(17)のお披露目コンサートが開かれました。(下記へ続く)

      

このコンサートはワルシャワフィルハーモニーの主催ですが、浜松市がスポンサー。浜松市からは辻村保芳、アクトシティ財団主幹の鈴木喜博氏が代表で参加し、日ポ交流団体として私も同席しました。

コンサート当日は氷点下三度の厳寒下でしたが、ホールには大勢のポーランド人はじめ在日本人が詰めかけました。演奏はさすがに素晴らしく、会場は喝采の渦となりました。

終演後、ワルシャワフィルの第一バイオリニストツエゲレスキー氏は浜松国際ピアノコンクール優勝者の実力に驚き「もはや浜松のコンクールは世界一級のレベルですね」と興奮ぎみに話すと、次回浜松コンクールの審査員となるパレツイニ・ショパン国際ピアノコンクール副審査員長が「二〇〇三年が楽しみです」と声を弾ませていました。これに鈴木氏も「私どものコンクールは世界中の若手ピアニストの大きな励みになっています」と確信を込めて語りかけました。

 浜松市のアクトシティにショパン像のレプリカが設置されています。「ショパンの音楽こそがポーランド国民の魂」といわれるだけにワルシャワ市民は浜松市のショパン像設置に大変感激したそうです。ワルシャワ市長は除幕式で、『このようなレプリカがあるのは、世界中で日本だけです。』と述べていました。

両市の音楽交流は、アクトシテイ建設計画が採択された一九九〇年にさかのぼります。同年両市が「音楽文化友好交流協定」を締結。翌年には市制八十周年記念で「楽器と音楽の街」の国際的事業として三年に一度の浜松国際ピアノコンクールを立ち上げました。

九八年には国際音楽コンクール世界連盟(本部スイス)に加盟、これにより昨年の第四回浜松国際ピアノコンクールから優勝者のコンサートツアーが日本国内だけでなく初めて海外ツアーも実現。香港、台湾、そして今回のワルシャワ公演開催となりました。

現在、ワルシャワの音楽学校の生徒は浜松市から奨学金をいただいて浜松国際ピアノアカデミーに参加できるチャンスが与えられています。ただ残念なことにこのような素晴らしい浜松市の優待制度がワ市内の音大や音楽学校関係者に周知徹底されていないようです。アカデミーの音楽監督でピアニストの中村紘子さんが、

「せっかくの機会なのに将来を嘱望されるようなポーランド人生徒をあまり見かけない」と嘆かれている点から、そうした不備を感じます。浜松とワルシャワの音楽文化交流が行政レベルだけでなく、市民レベルの協力も絡めて、より価値あるものになることを願っています。

以上中日新聞掲載:筆者影山美恵子