2014ショパン音楽大学夏期ピアノセミナー報告

夏期、春期合わせて、34回目になる、日本人の為のピアノセミナーが、ショパンの母校でもある、ショパン音楽大学で、8月20日〜9月2日まで開催された。

修了式:大学長から修了証書がそして労いの言葉をいただく。(大学ホールステージ)

個人レッスン5回、全レッスンが聴講でき、また、ショパンコンクールの審査委員長でもある、アンジェイ・ヤシンスキ教授の公開レクチャー『ショパンの演奏法』も行われた。全レッスン日本語通訳がついて、練習室確保、朝8:00から20:00まで練習できた。受講生は、レッスンのみならず、ショパンのゆかりの地を探索し、ポーランドの風を満喫し、日本では習得できない貴重なセミナーを堪能した。

ショパン聖十字架教会前

以下受講生による感想:

音大を卒業して2年、仕事が忙しくなり、自分の演奏に向き合う時間が減っていた中、このセミナーに参加し、演奏する事の楽しさを、再び取り戻す事が出来、充実した2週間だった。ワルシャワの素敵な街なみを毎日歩き、ショパンの事をより深く考えられるようになり、自分自身の演奏にも変化を感じられた。 このセミナーに参加し、本当に良かった!(ピアノ講師)

ヤシンスキ教授の公開レクチャーで

修了コンサート:ワルシャワでポーランドの方々の前で、演奏させてもらえた事は、人生の宝物です。とても幸せでした。その後、ワルシャワフィルの演奏会(ダンタイソン)を聴きに言った時に、ホールロビーで、修了コンサートを聴きに来て下さったポーランド人の方が、僕に声をかけてくださり「幻想ポロネーズ最高だったよ。」と言ってもらえた事、この上なく嬉しかったです。(演奏家)

夕食会、ポーランド料理を満喫して友情を深める

出会い:一人でセミナーに申込んで不安でいっぱいでしたが、このセミナーを通してたくさんの素敵な出会いがありました。年令、職業、地域全部違うのに、ショパンが好きで、音楽が好きで、もっとピアノを学びたいと言う同じ志しを持った人たちと出会いました。一緒に過して行く中で、将来の事や今の悩みを語ったり、こんなに心から分かりあい、仲良くなれると思っていませんでした。現地にいる留学生とも交流させていただき、留学のアドバイスとか沢山いただきました。素敵な出会いが出来ました。(音大生)

ヤシンスキ教授の公開レクチャーで

ヤシンスキ教授のレクチャーは、技術は勿論勉強になったのですが、教授のショパンの音楽に対する愛をとても感じました。なによりもポーランドの人たちは、音楽をとても大切にしている事が分かりました。(音楽大学院生)

ヤシンスキ教授のレクチャーは本当に素晴らしかったです。ポロネーズやマズルカなどの民族音楽を教えていただきましたが、どのフレーズ、音にも意味が有る事を実感しました。普段そのような見方で音楽と向き合っていなかったため、とても勉強になりました。そしてポーランドの母国愛、民族音楽の深さを学びました。(音大生)

ロマニウク教授レッスン、通訳の服部さん

ロマニウク先生は、脱力の仕方をしっかり教えて下さる先生だと、過去の受講生のお話等から聞いていたので、私自身も身体の使い方について教わりたいこともあり、先生を希望しました。初めは不安でしたが1回目のレッスンからロマニウク先生は優しく迎えてくださりとても安心しました。レッスンも親身になって教えてくれ、とても充実したレッスンになりました。先生からのいただいた言葉の数々は、今でもずっと心に残っています。帰国してからも教わった事を応用し深めていけるような、そんなレッスンでした。他の先生のレッスンも聴講しましたが、ポーランドの先生は皆音楽に深い愛があり、その先生も親身になって指導されている印象を受けました。(音大生)

今回はセミナー受講3回目で、前回と同じロマニウク先生のレッスンを受けました。「去年よりも成長した」と言われ、とても嬉しかったです。レッスンでは沢山の曲を見てもらい、肩や腕の使い方、脱力を入念に指導してもらいました。通訳の方も分かりやすく説明して下さったので、先生とのコミニュケーションをとるのが凄く楽でした。 日本では、ほぼ独学でピアノを勉強していますが、ショパンの曲を弾くのが好きなので、専門家の意見や他の受講生のレッスンの聴講等を通して、ショパンの事を学ぶのに良い機会になりました。(ショパン愛好家)

カバラ教授レッスン

カバラ先生にショパンの曲を主に見ていただきました。ペダリングをとても細かく指導して下さり、楽譜にとても忠実で、そこからもショパンの意図をひとつ余す事なく汲みとっていると思いました。先生の音は一音一音が深く響いており、直に心の中に入って行く様でした。先生は「ショパンの個人的な内面を音にしなければならない」とおっしゃっていました。ショパンのエピソードを沢山交えて話して下さいました。この地に来て、先生にレッスンしていただき、ショパンの奥深さを自分の肌で感じる事ができました。もっともっと勉強し、より深いショパンの心を先生に習いたいです。(音大生)

カバラ先生とのレッスンの内容が大変充実していました。この10日間で得たものは、普段の勉強の何十倍にも匹敵するものだった。他の教授のレッスンを聴講させていただいても同じような印象を受けたのですが、どの先生方も短時間のレッスンにかける集中力は目を見張るのもがあり、「すこしでも何かを学んで帰って欲しい」と言う熱のこもった御指導に感動しきりでした。 カバラ先生からは、一度では抱かえきれないほどの沢山のことを教えていただきました。高度な演奏テクニックにとどまらず、楽譜からは読み取れない時代背景、作曲家の心理や自分の演奏の組み立てていく方法など、どれをとっても目からウロコの発見ばかりで、本当に刺激的なレッスンでした。特にショパンに関しては、どの曲においても徹底的に研究し尽されていて、技術面だけでなく、ポーランド人としての誇り高い精神性や、音楽以外の分野での先生の教養の深さを垣間見る事ができました。また、バッハや現代曲にも大変造詣が深く、多種多様な音色、そして構成力は圧巻で、「この先生はどれほど膨大な数の引き出しをお持ちなのだろう。」と、始終圧倒され続けていた気がします。(大学院生)

ギエルジョド教授レッスン、通訳は岩本さん

ギエルジョド教授のレッスンは、大変きめ細かくストレート。自分では気付けなかった数々の問題点を鋭く浮き彫りにして指摘、修正してくださり、また、そのための練習法なども指導してくださいました。曲の背景や教授自身の音楽への感じ方等、情熱的なお話も聞く事が出来ました。そしてショパンの奏法についての疑問やあらゆる質問にも丁寧に教えて下さい、これ以上ない充実したレッスンとなりました。(ピアノ講師)

シュライバル教授レッスン

シュライバー教授はとても細かく丁寧にレッスンされ、妥協を許さない教授でした。同じところを20分かけられることもありました。理解できないところは、実際に演奏され、理解できるまで教えてくれました。また、曲の解釈を詳しく話され、弾く事だけでなく、新たな視点でその曲に触れる事ができました。(音大生)

いつも愛情一杯で、温かくエネルギー爆発で、聴講しているだけでパワーをたくさんいただきました。たった5回のレッスンに、精一杯のレッスンをしてくださり、本当に熱心なお気持ちが一杯伝わりました。(聴講生)

ヤスチャンプスカ教授レッスン

ヤスチェンプスカ先生のレッスンは、日本のレッスンとはまた違う考え方のレッスンをして頂き、とても新鮮でした。2週間の間に5回もレッスンしていただけるのは、このセミナーの最大の魅力と思います。初めての海外で不安でしたが、日に日に友達もでき不安なく滞在できました。このセミナーで自信がつき、舞台でも楽しく演奏できるようになりました。とても楽しく「このままポーランドにいたい。」と思いました。(高校生)

個人レッスンは、1回毎のレッスンの密度が濃く、5回のレッスンで沢山の事を学べました。ヤスチェンプスカ先生は、とても笑顔の素敵な優しい先生で、細かいところも丁寧に教えて下さいました。具体的な練習方法も教えて下さり、とても分りやすかったです。楽譜に忠実である事の大切さ、楽譜から読み取る事の大切さを、改めて実感しました。またまだレッスンを受けたいと思います。(ピアノ講師)

ワジェンキ公園、スライバル教授の演奏を鑑賞に。生憎の雨。

エキエル教授の葬儀に参列いたしました。(月刊ショパンに11月号に記事掲載)

葬儀:左から、ショパン音楽大学長、ヤスチェンプスカ教授ピアノ科主任

期間中は、「ショパンとかれのヨーロッパ」祭典が開催されていました。著名演奏者による演奏会が連日連夜行われた。ショパン三昧の日々でした。

2015年ショパン音楽大学夏期セミナーは、8月20日から9月2日を予定。

お問い合わせ ポーランド市民交流友の会 事務局 影山美恵子  tel:053 522 0692 / Fax: 053 523 1297

e-mail: polja@mail.inh.co.jp

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